蒼と狼の物語
[現代](1/4)

退屈。


それ以外にこの世の現し方はない。

彼女が何故そう思うのか…彼女の立場に立てば分かるんじゃないだろうか。




容姿端麗、頭脳明晰。

二拍子揃った彼女は授業中…堂々と廊下を歩いていた。
授業中の教室を横切っていくが、教師は見て見ぬふりをする。

彼女に注意する教師は誰一人として居ず、また彼女に声をかけるのは下心のある男達だけで、友達も一人として居なかった。

多くは嫉妬、そして厄介者扱いし、彼女を遠ざける。

「……………」

ツカツカ歩く彼女に、好奇の目と嫉妬の目が突き刺さる。



もうーーーーーー、やってらんない!



そんな少女は非常に怒っていた。







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