内海くんと四葉ちゃんの素敵な一日
クリスマスデート(1/2)








早いもので内海さんとお付き合いをはじめて、半年経ちました。


今日はクリスマスイブです。





今日は朝の10時に駅前で待ち合わせをしてデートです。

私は初めての恋人、なのでドキドキがとまりません。

それでも、好きな人には可愛いと思って欲しいので、少し恥ずかしかったですが、親友のリサに服を選んでもらいました。

私が内海さんの話をすると、「リア充爆発しろ」と言ってくるのですが、リサにもお付き合いしている方がいるのでお互い様です。


服を選んでもらった帰り、私達はお互い頑張ろう、と気合を入れてハイタッチをしてみました。なんだか照れ臭くなって二人で笑ってしまいました。





デート当日の待ち合わせ5分前、すでに内海さんが待っていました。


「内海さん、お待たせしてすみません」

「四葉さん、おはよう!」


全然待ってないよ、と言いながら笑う内海さんはとってもかっこいいです。

今でもなんで私と付き合ってくれているのかが不思議なくらい。


「じゃあ、行こっか」


差し出された手に自分の手を遠慮がちに重ねると、少し強く握られました。一つ一つの動作に心臓の動きが少し駆け足になります。

顔が紅くなった気がして、俯いてしまいました。

恥ずかしい。




それから映画を観に行ったり、本屋さんへ行ったり、カフェで最近読んだ小説の話をしたりして過ごしました。

これまで何度かデートしていますが、大体こんな感じです。

帰りは遅くても7時には解散です。


そして今日も。



「今日も楽しかったです、また後でメールしますね」

「あ、うん…」


軽くお辞儀をして今日も楽しかった、なんて浮かれながら帰ろうとしたら、後ろから手を取られました。


「四葉さん!」


びっくりして振り向くと、少し顔を赤くした内海さんが小さな紙袋を差し出していました。


「クリスマスプレゼント…貰ってくれますか?」


内心突然のことに驚きつつ、不安そうな顔をする内海さんに笑いかけ、もちろんですと答えながら紙袋を受け取りました。

開けていいかと尋ねると、笑顔でどうぞと言われました。

可愛い包装紙を慎重に開けてみると、四つ葉のクローバーがデザインされている栞が入っていました。


「最初はアクセサリーにしようと思ったんだけど、俺あんまり詳しくないから…」


照れ臭そうに笑う内海さん。なんだか可愛らしくて思わず笑みが零れます。


「ありがとうございます!とっても嬉しいです」


嬉しくて、でも自分がなにも用意してないことを思い出して、少し落ち込む私に内海さんがじゃーんと言いながら出したのは私にくれた栞と同じものでした。


「実は、お揃いで買ってみました!」


びっくりする私を目の前に、お揃いのものなにか欲しいなと思って…、と小さく笑う姿がなんだか可愛くみえて私も一緒になって笑ってしまいました。


「喜んで貰えて良かった」

「とっても嬉しいです…!ありがとうございます」


初めてのお揃いに胸を踊らせつつも、頭の中は内海さんのことでいっぱいです。












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