紅・陰陽師
 陰陽師だよ、紅炎君。 (1/14)
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此処はとある小さな町のアパート、『絵已荘』。
此処には少し変わった住人ばかりが住んでいる。



「あー…かったりいな…。
…やっぱし今日はバイト休むか…。」



このボサボサ頭の少年こそが本作の主人公、日輪 紅炎(ひのわ こうえん)である。

実は、彼にはとんでもない秘密がある。


それは…。



「駄目だよ、紅炎。今日は陰陽師試験に受かって初の物の怪退治じゃない。
さ、早く気合い入れて着替えてね。」



…先を越されてしまったが、この物腰柔らかな少年は元、同級生の水月鏡 蒼祠(すいげつきょう そうし)。高校中退者。

一週間ほど前に紅炎が興味本位で受けた『陰陽師試験』というものに受かってしまったと言う話を聞き、興味をそそられたのか取り分け仲が良くもなかったのに勝手にその相棒役を引き受けた。

…それ以来、こうして蒼祠は紅炎を構うようになっていたのだが…。



「るせえよ!!
わーったからお前は邪魔だからあっち行ってろ!!」


「別に良いけど…一人で着替えられる?」


「ったり前だろうが。
お前オレより背が高いからってちょっとバカにしてっだろ。」


「いえ、そんな事は99.0%ないよ。」


「1%はあんじゃねえかよ。」



…とまあ、いつも通り、と言えばいつも通りな掛け合いが始まる。



「…とりあえず、本部から聞いた今回の初仕事内容を説明するから、着替えながらよく聞いておいてね。」

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