緋桜〜血脈

[守護神への呪詛](1/1)
「京の空気変わった?」

晴明よりも白狐の血が濃い艶夜は僅かな変化に気づいたようだ。

「四つの方位からじゃな?」

「うん」

それは京の都になる際にかん桓武天皇が、四神相応の地にする為に施したものである…
神をも恐れぬ行為に過ぎない。

「お師匠、船岡山へ参ります」

船岡山は京の都に龍脈が通っている為、そこを浄化出来れば他の四神も元に戻るであろう。
「晴明一人じゃ無理だと思う、龍脈だったらあたしが探す」

「何を…」

知り合いかもしれない…見かけは13程の少女だが、300年は生きている為もし知り合いなら役に立つはずだ。

「よかろう、けして無理はするでないぞ?」

「うん」

支度を済ませ船岡山へと向かった
思い違いなら、いい…そう思いながらも船岡山へ目を向けた。



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