短編集『ほどけた靴紐を結んで』
[『雪子ちゃん』](1/10)
お待たせいたしまた。

再開させていただきます。



『雪子ちゃん』


美幸ちゃんは小学1年生。

普通の小学校に通っています。


朝御飯を食べて玄関で靴を履いているときに同じクラスの順子ちゃんが来ました。

「美幸ちゃん!おはよー!」

「おはよー!順子ちゃん!」

ふたりは一緒に登校します。

「ママぁ!行ってきまぁす!」

「気を付けてね。行ってらっしゃい」

キッチンからママが応えます。

「はぁーい!」


ふたりは歩き始めました。

「今日は昨日より寒いね!」

「そだね!むちゃくちゃ寒いね!」

「ああ!今日たいく(体育)があるね!」

「そだね!体育館だったらいいのにね!」

「うん!でもどうかなぁ?」

「う〜ん」

「ねね!放課後何して遊ぶ?」

「うん!何して遊ぼっか?」

明るい会話は学校まで続きます。



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