ザ・ダークマター
[第4章『セイレーン』](1/11)
セイレーン・ガルシアは古代よりの良家の3人兄妹の末っ子として生まれた。
幼少の頃からその才能を発揮し、10歳という若さで高校の教育課程を修了した。
12歳の時、宇宙軍に入る決意をし、連邦宇宙軍学院に編入した。
そこでもめきめきと頭角を現し、たった3年で卒業に至ったのである。
容姿は非常に美しく、しかし気性は活発であり、そのギャップもあり、若き時から多くのファンを保持していた(しかし当の本人はそれを迷惑以外には感じないというのは心の奥底に閉まっていたのだが)。
プロポーズをしてくる者も多く、その相手を傷つけないように柔らかく断るのに非常に苦心した。
この様な状態だったので、当然恋愛経験は無い。
ひどい話だが、若い彼女には恋愛などは邪魔くさいだけであった。
17歳の時、『対外宇宙対策本部』の隊員募集に応募し、1年間の猛烈な特殊訓練を受け、試験も満点に近い点数で合格し、入隊を果たした。
ちなみに軍位は宇宙軍准尉(少尉の下) である。
入隊後、2年が経った。
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