ザ・ダークマター
[第1章『宇宙の危機』](1/14)
西暦25XX年……
地球人類は銀河系を飛び出し、近隣の星雲までその手を伸ばし始めていた。
ワープ航法が開発されてそれが成った。
医療技術が進み寿命は長くなり、そのため人口が超絶に増大した。
スペース・コロニーが多数造られ人々はそこに移り住み、新しい歴史を作っていった。
本星である地球は、増えすぎて制御不能になったスペースデブリ群が相次いで地表に落下したのや、原子力のため自然環境が激変したため、生命が住めない惑星になっていた。
後(のち)の政治家や歴史研究家に「21世紀の政治家はなんて事をしてくれたんだ!」と弾劾されたり、「まるで豚以下の所業だ!」と揶揄されたりした。
地球がそのような状態になってしまったため、太陽系連邦政府は火星に置かれた。過去の失敗を二度としないと心に誓って……。
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