親友は俺の両親を殺した殺人犯。

・[7章](1/36)


[高峰side]







銃声が鳴った後





僕の目に映るのは






鮮やかで醜い血。









血。











「…あーあ。遅かったか」






ドアの方からそんな声が聞こえた。









「入った瞬間に
銃声鳴るからびっくりしたよ」









手が血で塗れている。



そんな僕の横にしゃがみこむ男。













S。













彼は白目のない


瞳孔が開ききった状態で
倒れている神山さんを





涼しげな表情で
暫く黙って見つめていた。









S「……酷いなぁ。

俺に何も言わずに
死んじゃうなんて」











死…?





……違う。




神山さんは死んでなどいない。







倒れているだけだ。






発作を抑えようとして




発砲したんだ、死んでない。










S「……依頼者が急遽


依頼をキャンセルした、なんて


今さら言っても隆ちゃんは

起き上がっては
くれないんだろうね」








キャンセル……?












ガッ…!!





僕はSの胸ぐらを掴んで
引っ張るように立ち上がらせた。







僕「キャンセルって…

誰が!何の依頼をっ…!!







僕の変貌に
特に驚く様子も見せず




S「……分かってるくせに」





彼は笑って

短くそう答えた。










S「今のこの場の光景を見れば

説明しなくても
分かるようなものだと思うけど」









Sの胸ぐらを掴む
僕の手の力は緩まない。








怒りの濃さに
どうにかなりそうだった。









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