僕のペット俺のペット。
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●ハイウェイ
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▲♀▼▲♂▼
└>CHANGE the PERSON,
  [>MOMO RIKU



テストが終わった。


「……………終わったぁ…」


隣で完全に沈没してる未来。


「まあまあ、どんまいじゃん★」


横を通り過ぎようとした由紀ちゃん(忘れた人のために、一緒に登校してる子ね)が、未来の背中をぽんぽんと叩く。


「由紀ちゃんは…できたわけ?」

「あはは、あたし〜? まっさかあ(笑)」


くったくのない笑顔を振りまいて、由紀ちゃんは去っていった。


「くっそう…元気だな、相変わらずあの子は」

「ほら、未来、私たち配達係でしょ? テストの提出行くよ」


配達係の私たち2人は、生徒会室までテストを出しに行かなきゃいけない。


「かったる…行こか」


よっこいしょ、と体を起こし、未来は担任のところに歩いていく。
生徒会室かあ…。
憂鬱……だって。

─あいつ、生徒会長でしょ?



他愛ない話をしながら、テストを抱えて未来と歩いてると、

─先輩っ!?

弓を抱えて階段を下りていく、杉浦先輩を発見した。
やややばい、先輩だ!
久しぶりの先輩登場!!


「未来っ、先行ってて!」

「え、なに……」

「良いから!!」


未来に有無を言わさず先へ行かせ、私は螺旋状の階段を駆け下りる。
生徒が落ちないよう作られた低めの壁から、少し身を乗り出して。


「杉浦先輩っ!」


動きが止まった。
振り返って、


「お、安西じゃん♪」


──先輩の笑顔。

あああああっ、きた来たキタ!!
何かが込み上げてきたぜ!!
なんていうか…最近陸ばっかりだったからかな、
新鮮!?
っていうか…
めっちゃ好きだ(//∀)!


「どした? …安西」

「せ…っ、先輩…これから、部活ですかっ?」

声がうわずった。
陸が相手の時は罵詈雑言がこれでもかってくらいスラスラ出てくるのに…
こんな肝心な時、私には何のせりふも出てこない。


「うん、あ、でも…腕慣らしたらもう帰るつもり。……安西、今日部活見に来る?」


まさかの、質問。
見に行くつもりはなかったけど、訊き方っていうか…アクセントが、
なんか……来て欲しそう?


「……は、い」


アクセントに負けた私は、あっさり肯定。
なにやってんだろ…私。


「じゃ、俺早めに切り上げるから…一緒に帰る?」


( ゚Д゚)
(゚Д゚)゙

すみません…
今、なんて?
一緒に帰るって…

え? え??


「ははっ、そんな返答に困んなよ(笑) 安西には梶原いるからムリか。あいつ、独占欲強そうだもんなあ」

「……っ、見に行きます。見に行くので、一緒に帰って良いですか…?」

計算のない純粋な気持ちが、口をついて飛び出した。
だって、だってだって…、
こんなチャンスめったにないよ?
弓道部3年のエースで、そこそこ人気あって…
いつもクールで硬派で、
自分から人を誘うなんて皆無と思われるような先輩から。
帰りのお誘い!?

もう私の頭の中では、帰路が輝かしい栄光の道みたいになっている。


「やっぱ安西おもろいな(笑) 俺から誘ったんじゃん」


くすくすっと先輩が笑う。
なんかもう…仕草ぜんぶ、かっこよく見える。
輝いてるよ、杉浦慎吾…!!(何)


「じゃ、俺が練習終わったら部室の前で待っててな?」

「は、いっ!」


声が震える…。
ふっと、微笑んで先輩は階段を下りて行った。

─やばいっ、心臓うるさい…

壁にもたれて、座り込んだ。
めちゃくちゃ顔熱い。
陸に独占(汚染?)されてた心が一気に先輩を思い出した。


「良いんかー? 彼氏持ちが」


気づいたら、未来が私を覗き込んでいた。


「…桃…嬉しそうだね。顔中に幸せって書いてあるべ」

「まじ(照)?」

「えらくまじ。鏡見せてやりたい」

未来がうなずく。
…てか、


「いつから見てたの!?」

「最初っから。あんな強引に拒否られて、大人しく提出行く未来ちゃんじゃないですよ」

「有り得ない……」


恥ずかしくてうつむいた私の顔を、未来が覗き込んだ。


「……それは、浮気現場見られたから?」

「…浮気?」


私は、単に先輩と喋る私を見られたのが恥ずかしかっただけなんだけどな…。
予想外の言葉に、顔を上げる。


「あのさ…桃。桃さ、梶原くんと付き合ってるんだよね?」

「…う、ん」


未来の顔が真剣で、一瞬言葉につまった。


「でもさ、いつも桃、先輩といる方が楽しそうなんだよね」

「……え…?」

「梶原くんといる時もそりゃ、楽しそうに見えるけど…恋のそれじゃない気がしてさ」


未来が頭を掻く。
…何これ…未来に、全部バレてる?


「や、あたしは単に桃が杉浦先輩といる時、恋してる顔に見えただけなんだけどさ!」


………なに……これ……。


「…1回だけ訊くよ。……今まで的外れなこと言ってたら、ごめん。…今から言うことも、的外れだったら、ごめん」

ヤメテ。
私の心が嫌な予感のシグナルを出した。
それは、今まで未来が言ってきたことが、全部的を射ているから。
多分、これから言うことも…。


「…桃、ほんとに梶原くんと付き合ってんの?」




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