僕のペット俺のペット。
ギミック
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夜が明け、朝が来た。
明るい日差しがこんなに鬱陶しい日も珍しい…。
カーテンを引いて、思わずため息が零れた。

お母さんには、友達の家で勉強会だって言っておいた。
深追いして来ない性格のお母さんで、本当に良かった…。
朝ご飯のパンを食べて、行ってきます。


「おはよーっ♪ 桃ちゃん!」


通学路を歩いてると、後ろからぽんっと背中を叩かれた。
同じクラスの由紀ちゃん。
家が近いから、会った時は一緒に学校へ行ったりする。


「……はよ…」

「だ、大丈夫っ? めちゃくちゃ元気ないよ…」

「病気っぽく見える?」


もしここで肯定されたら、保健室に行ってそのまま家へ帰ろうかと思った。


「…うぅん…病気っていうより、気に病んでる顔」


しかしながら、由紀ちゃんは正直でした。


「………だよね。ですよね〜…」

「桃ちゃんホントに大丈夫…?」



その日の授業は、びっくりするくらいの高スピードでさくさく進んで行った。
あっという間に終礼が始まってる。


「未来〜…私、今日授業した覚え、ないよぉ……」

「どんまい☆」



未来はぽんぽんと頭を撫でてくれた。
私はちらりと、陸の席を一瞥する。
今日1回だけ選択授業が被った時もそうだったけれど…
陸は見た限り普通だ。

─…私が昨日の出来事を見てないとでも思ってんの?

まだまだ怒りが収まらない私は、陸を笑った。
何も知らないのはそっちの方なんだから!


「も、桃……。何考えてんのか知らないけど、突然にやけ出すのやめようよ」


未来が若干引き気味な顔でツッコミを入れてきた。
どうやら溢れ出す笑みを隠しきれなかったらしい。


「泣きそうだったりイライラしてたり、今日の桃は感情の起伏激しすぎ…」

「未来。私はポジティブになったんだよ! 今まで完全に主導権握られてたけど、私もしかしたら弱み掴んだかもしれないんだから!」

「そうかい、良かった良かった。昨日の怒りは忘れたんか」

「や、むっちゃ腹立つ! だから見られてないと思ってる奴にバシッと言ってやる」


熱弁してふと視線を落とすと、陸と目が合った…。
思わず目を逸らす。
あいつはふっと微笑んで、再び前を向いた。

…何だあの勝ち誇った笑み!
目線合わせらんなかっただけで、私に勝ったと思うなよ!!


「はい、解散。明日プリント持って来いよー!」


先生の言葉で、みんながばらつき始める。
そして、近づいてくる陸…。


「帰んぞ」


低い声で言ってから、微笑んで


「帰りましょっか?」


ほら、二重人格。
私は陸を下から睨みつけ、返事もせずに歩き出した。
陸の家を目指して。


──そこは、鳥籠。
──入ったら出られない、
──鳥籠。

──私は今から、
──陸に捕らわれに行く。




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