おっきな熊みたいな猫
J部活(1/1)




佳奈「おはよってばぁ」

私「…」
佳奈「シカトとかせんでよぉ」

私「…」
佳奈「ひどいよー」
私「黙れパンダ」
だまっち「うちが聞くよ、話してみ」
佳奈「実は昨日カラオケに行ったときうちがカレーに頼まれて電話でバニラアイスくださいって言ったら…レバニラアイスがきてしもうたと」
だまっち「カラオケショップのメニューに感動するわ」



終礼中、私は校内放送で佳奈の恥ずかしい話をすることで機嫌を取り戻した。

佳奈「最低」
私「あはははははは…ざまぁみろパンダめ」
だまっち「メニュー頼み間違えただけで〇里子様がいかに好きかをかっこいい紀里谷君に話したらレズと間違われた話をするなんて…まずさんちゃん、恥ずかしどころがわからん」
佳奈「話に誰一人として興味をしめさんかったことが恥ずかしい」
だまっち「さすが、花蓮だね」
私「さーてとッ。ひと笑いしたし、部活にでも行きやすか」
だまっち「ちょっとまっててホ門司たち呼んでくる」

三分後ーーーー

佳奈「カレーはあんまし知らないかも」
私「でも見たことあるよ」
佳奈「でも知らないほうがいい」
だまっち「紹介しま〜す~門司花子と門司太郎です。読み方は“もんじ”だよ」
私の肌が鳥になってしまった理由はさんが耳もとで“なんでも両親が怪談好きらしい”とつぶやいたからだった。

部室に行く途中何人かと出会い、8人になったところで秘密の部屋に着いた。

表札には、能無し帰るべしと書いてある。佳奈が呼び鈴を鳴らすと静かに扉が開いた。

「ようこそ、魔森学園秘密警察へ今日は依頼が15件です。作戦Bですよ」

みんな「了解。」
佳奈「今日はカレーと班が違うけ帰ろっかな」
ボス「今週の皆勤賞は2500円ですよ、山田さんには欲しいCDがおありですよね」
佳奈「じゃあ、また後でね、カレーCD買えなかったら、総選挙の投票権が貰えないからね」
私「相変わらずボスに乗せられるんやけ…はいはい、後でね。」
だまっち「花蓮、うちらも行こッ1件目は意外に厄介そうだし」
私「らじゃ、東の校舎からか…よット」
私は腕輪を静かに外し体の変化を楽しんだ。
だまっち「ヒュ〜ッ…いつみてもゾクゾクするね」
私「やめてよ…ただの吸血鬼になっただけじゃん。」
だまっち「ボス、C班只今より任務に行ってきます」
ボス「武運を祈る」
私たちは風のように走りだした。

私達の学校は敷地面積が東京ドーム          
100コ分に相当する。関係者以外には決してバレない裏の世界に学校があるのだ。裏の世界といっても、いたって普通でお店も家もある。また現実に戻るには“邪悪な森”という森をぬけると、秋葉のAKBシアターの中に着くという仕組みだ。裏の世界の住民は自分の存在を憎み現実に殺されそうになった人々だ。私が来たのは3年前、当時通っていた公立中学の屋上から飛び降り、気づくとまだ耳が2つのさんが目の前にいた。
佳奈「ようこそ〜地上と地獄の間へ」
明るくゾッとすることを言うさんだが私に安心を与えてくれた。それから私を役所みたいな所に連れて行ってくれて住民登録をしてくれた。そして、綺麗な腕輪をくれた。
佳奈「これは君の憎しみの気持ちを抑えてくれるの。外してしまうと、地上界で味わった憎しみが体と合体し不思議な事になるから気をつけてね」
さんは、憎しみの程度で能力が決まるため、同じような能力を持った人はいないと教えてくれた。そのときはなんの事だかわからなかったが、今は活用しているくらい受け入れることができている。しかし私は1つだけわからないことがあった。なぜさんは地上とこの世界を行き来することができるのか。 普通は無理だ。なぜなら住民は人生を終了したからこの世界にいるため戻るのはできないのだ。もしさんが死んでいないにしても、人間に耳をはやす能力はない、さんは一体なにものなのか。。





私はだまっちに静かに肩を叩かれて、東の校舎が目の前にあることに気づいた。
だまっち「考え事もほどほどにしてね。今は今するべきことを」
私たちは校舎に入っていった。


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