ACCELERATOR

八章[全てを失った時](1/1)
俺はまるで…廃人だ。

何もかも全てを投げ出してしまいたい。

どうしてしまったのか?

それは義理母の話の中に存在する。










義理母にこう言われた


「あたしたちの関係パパにバレてるんだよ…。
ちょうどあなたが事故する前くらいかな?


あのね…







つまり…あたしたちが、そういう大人の行為する時って避妊とかしなかったじゃない?




あたしね、黙ってたけど妊娠したの。



あなたの子だよ。パパも知ってる

パパは責任取ってくれるらしいよ、あの人の子じゃないのにね…


パパとは最近会ってないの。


…あたしはね、幸せが欲しいだけなの。」





俺は罪悪感に襲われた。


俺は、そりゃいつか子供が欲しいと思っていた。

だが、今ではない。

俺には罪のない子の運命を弄ぶことはできない。

義理父が責任を取ると言っても子供が大きくなればいずれ誰が父親なのか…わかってしまうだろう。

俺は義理母にこう言ってしまった。


「ごめん。無理だ、出ていってくれ。」

自分勝手なのはわかっている。

ヤりたくなかったとはいえそういう行為をしたのは自分…

もう何も言えない…


わからない。


俺は考えた。


無言で太陽が三回沈んでいくのを眺めた。



一体何日、時間が過ぎたのだろうか?


俺はこんな事相談できる相手は居ないが…


もう無理だ。

と思い、ミックスに相談した。


ミックスはいつも通りのローテンションで部屋にやってきて

ソファーに座るなりこう言った。

「なんだ?ギターできないの?」

と聞いてきた

俺は

「違うんだ…実は…」


と俺はミックスに全てを話した。


ミックスは俺に近づいてきて






バシッ












俺を殴った。



ミックスは冷めた眼をして

「てめぇよ…」


と、何かを言おうとして部屋を出ていった。





この後俺はミックスの悪魔の時代を知ることになる。



- 8 -

前n[*][#]次n
/12 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]