泥の盾。
[泥の盾。3](1/35)
でもまさかふかふかのベッドの上で眠りから覚めるとは思ってもみなかった。
真っ白い天井、清潔感溢れる内装。どうやらここは地獄でもあの世でもないらしい。ましてや天国でも。
どこかのホテルの一室のようだった。しかも相当高めの、高級なんて呼ばれる部類ではないだろうかとわたしは推測する。
けど、人生初とも言えるこんな贅沢な思いをしているというのに、わたしの胸は一つも高鳴らなかった。
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