潔い蛙
[潔い蛙](1/1)
ゲコ(俺の名は08)
ゲコゲコ(俺は水に浸からずに何処まで耐えられるか試そうと考えた)
ゲコゲコ(時は太陽が南に昇る頃)
ゲコゲコ(多くのギャラリーが水辺から俺を見守ってくれている)
ゲコ(俺はまだ地表には出ない)
ゲコ(この、もう感じることが出来ないかもしれないであろう感覚を、身体に刻みつけているのだ)
ゲコ(ふぅ…)
ゲコゲコ(オタマジャクシ時代はまさか自分が水の外に出られるとも思っていなかった)
ゲコゲコ(地面がゆらめいている)
ゲコ…(これは…決着はすぐにつきそうだな)
俺は、意を決してその太陽の照りつける焼けた地表に飛び出した。
・・・・・・・・・・。
ゲ…コ…(う…ん…)
気が付くと、俺の身体が濡れている。
ケコ(気がついた?)
幼なじみの18が見える。
ゲコ…(俺は…生きてるのか…)
ケコ(あなたが干からびる寸前に打ち水をしてたおばあちゃんの水がたまたまかかって、また干からびようとしてたら、犬のおしっこをかけられて、またまた干からびようとしていたら大雨が降って来て水辺に還ってきたわ)
ゲコゲコ(そうか、俺は助かったのか)
ゲコ(どれくらい耐えてた?)
ケコ(お日様が南から西に傾く位)
ゲコゲコ!(やっぱり、俺たちは水と地表を行ったり来たりしないといけないな!)
ケコ!(当たり前でしょ!)
こうして、俺の挑戦は幕をとじた。
☆終わり☆
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