SFショート集
[「サラ金」](1/9)
ある風変わりなサラ金会社があった。

普通は借りた金に対して利息を払わなければならないが、この会社には利息がなかった。
そればかりか、日割りで3.7%ずつ借金の額が減っていくのだ。

仮に10万円借りたとしよう。それが次の日には3.7%減の96,300円の借金になり、2日目には92,737円になる。
つまり、この計算でいけば、例えば1か月後には32,269円だけ返せばよいことになる。



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