妖魔の時間【番外編 2】
[意外な感情](1/27)


異界の一区域にて。



【くっ……】



息を切らしながら相手を恨めしそうに睨みつける勾陳と、涼し気な顔だが、少しだけ額に汗を滲ませる騰蛇の姿があった。



【無理か…】



【そう簡単にやられてたまるか】



だが、以前より格段に力がついている。



騰蛇は己の体につく傷を見てそう感じた。



いつもの組手ではつかない数の切り傷が確かについている。



何かあったか?



ここ最近、勾陳の感情が嫌に揺れているのは感じていたが……。



まぁ、本人に確かめたところで言いはしないだろうがな。



それ以上に気づいているか怪しいくらいだ。



ごめんなさいっ!!
投稿する場所ミスしてたので直しました!



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