異界の一区域にて。
【くっ……】
息を切らしながら相手を恨めしそうに睨みつける勾陳と、涼し気な顔だが、少しだけ額に汗を滲ませる騰蛇の姿があった。
【無理か…】
【そう簡単にやられてたまるか】
だが、以前より格段に力がついている。
騰蛇は己の体につく傷を見てそう感じた。
いつもの組手ではつかない数の切り傷が確かについている。
何かあったか?
ここ最近、勾陳の感情が嫌に揺れているのは感じていたが……。
まぁ、本人に確かめたところで言いはしないだろうがな。
それ以上に気づいているか怪しいくらいだ。
ごめんなさいっ!!
投稿する場所ミスしてたので直しました!