どれくらい時間がたっただろう。
いや、実際にはまだ何分と過ぎてはいないのだけど……判定が出るまでのたった数分。その時間が果てしなく長く感じられた。
しかし時間が来てしまえば今度はそれを知るのが怖くて目を向けられないでいるのだから
もう本当に自分が情けなくて仕方がない。
知りたいけど知りたくない。
気になるのに見たくない。
だって本当にさ、もし妊娠してたらどうしたらいい?
相手は恋人でも何でもない。
ただ酔った勢いで身体を重ねただけで気持ちなんてこれっぽっちもない。
それなのに……
いや、やめよう。
いつまでもそんな事を言ってたって仕方ないじゃない。
すべて自分が蒔いた種。
どんな結果が待っていようと黙って受け止める。
「よし…」
意を決して立ち上がり
目をつぶって1度深呼吸をする。
大丈夫。
大丈夫。
絶対ぜったい大丈夫なはず!
やっぱ気にしすぎだった。アフターピル最高万歳マジ感謝です今たぶん最高に嬉しいです!!って叫んでやるんだ。
脳内でそんなシミュレーションをして、また臆病風に吹かれないうちにとパッと瞼を開いたら…
「…ああ……ああ!ほら!やっぱり!」
目にうつる検査薬の判定に思わず声をあげる。
やっぱり、
やっぱり………
「陽性じゃんバッチリ線入ってんじゃん、ああもうイヤ……」
たった1度。
酔ったうえでの、記憶もない時におかした過ち。
まさかそれがこんな事になるなんて……
一体、どうしたらいいの?