なんなら一緒に居てあげる
そう言ってくれる可奈子に感謝して、わたしは自宅へと戻った。
引き出しから購入しておいた検査薬を引っ張り出してにらめっこ。
可奈子に背中を押されて
心強い言葉をもらって
ちゃんと決心したつもりだったのに、まだ踏ん切りがつかないでいる。
「はあ…」
もう何度目かわからないため息。
さっきからずっと繰り返してる。
ちゃっちゃとすればいい。
結果がわかれば、この気持ちからは解放される。
でもそれはあくまで陰性だった場合で。
もし、陽性なら……
「あーもうイヤだ…」
ドンッと勢いよく頭をテーブルに落として鈍い痛みが額に走る。
同じことを繰り返し考えて、同じようにテーブルに顔を伏せて。また顔を上げて検査薬とにらめっこ。
あと何回そうやってバカみたいに悩んだら踏ん切りつくの。
この弱虫め。
意気地無し、腰抜け、豆腐メンタル
恐れるなハッキリさせろ。
大丈夫。だってピル飲んだもん。48時間以内だし、妊娠の確率なんて5%にも満たない。
そう。そうだよ。
これはただ生理が遅れてるだけ。そうに決まってるじゃないの。
そうやって何度も自分に言い聞かせて、奮い立たせて、ようやくわたしは検査薬を手に立ち上がった。
まだ少しの不安が残る中
これがただの杞憂で終わることを願って。