キミを壊すアイの言葉
[誘ってきたのはお前だから](10/11)






なんなら一緒に居てあげる



そう言ってくれる可奈子に感謝して、わたしは自宅へと戻った。



引き出しから購入しておいた検査薬を引っ張り出してにらめっこ。



可奈子に背中を押されて

心強い言葉をもらって

ちゃんと決心したつもりだったのに、まだ踏ん切りがつかないでいる。




「はあ…」




もう何度目かわからないため息。

さっきからずっと繰り返してる。



ちゃっちゃとすればいい。

結果がわかれば、この気持ちからは解放される。



でもそれはあくまで陰性だった場合で。



もし、陽性なら……




「あーもうイヤだ…」




ドンッと勢いよく頭をテーブルに落として鈍い痛みが額に走る。



同じことを繰り返し考えて、同じようにテーブルに顔を伏せて。また顔を上げて検査薬とにらめっこ。



あと何回そうやってバカみたいに悩んだら踏ん切りつくの。



この弱虫め。

意気地無し、腰抜け、豆腐メンタル



恐れるなハッキリさせろ。

大丈夫。だってピル飲んだもん。48時間以内だし、妊娠の確率なんて5%にも満たない。



そう。そうだよ。

これはただ生理が遅れてるだけ。そうに決まってるじゃないの。



そうやって何度も自分に言い聞かせて、奮い立たせて、ようやくわたしは検査薬を手に立ち上がった。



まだ少しの不安が残る中

これがただの杞憂で終わることを願って。







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