あの日見た虹〜正樹とあたし〜
[地獄からの生還](1/45)
真樹はそれから何日も
喪服姿のまま部屋から
出ることもなく携帯の
電源も切れていた。
真樹はただただ
自分を責め続けていた。
あたしさえあんな事を
話さなければ本田さんは
死なずに済んだのに・・・。
涙は枯れることなく
溢れていた。
その頃、正樹は
幾度となく真樹に
電話をしてみたが
「おかけになった電話は
電波の届かない場所に
おられるか電源の・・・」
になっているのが妙に
気になって見に行く
事を決めていたのだった。
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