甘党作家と祈りの手首
[村長の家](1/21)
その後、ギルベルトさん達と別れ、私達は再びフリージアさんの家に向かった。
家に着くと、フリージアさんが安堵した様子で出迎えてくれる。
「ロイド先生、アルマさん…!お帰りなさい!」
「ただいま戻りました。」
「お帰りなさい…。」
「ロベリアさん!よかった。無事に帰宅できたようで安心しました。」
フリージアさんの後ろからロベリアさんが顔を出した。ロベリアさんの無事を確認し、私はホッと胸を撫で下ろす。
「また…遺体が見つかったって…」
ロベリアさんが重々しく口を開いた。
「はい…。」
「ッ…!」
「ロベリア!」
「ロベリアさん!!」
フラッと崩れ落ちそうになるロベリアさんをフリージアさんが抱き止めた。
「…大丈夫か。」
「……。」
ロベリアさんの顔色は悪く、青ざめていた。ついこの間、親友を失ったばかりのロベリアさんにとって相当なショックだったのだろう。
- 63 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]