夢見る私にささやいて
[Lesson 6](1/6)
んせ?め先生?
なーつーめー先生!?
「あは、はい!?」

「どーしたんですかぁ?
ぼーっとして課題集めてきました♪ここに置いていいですか?」
「あ。う、うん。
ありがとう、沖田さん」

課題を職員室まで届けてくれた生徒に笑顔で返すも、心はここに在らず。


京極先生に告白された余韻に浸る間もなく

思い出すのは晴海のあの、張り裂けそうに切ない表情


ー晴海くんのあんな余裕ない姿
初めて見たなぁ


いつもニコニコと笑顔で穏やかな晴海の面影はなく、別人の様だった。

自分に比べ力もずいぶん強く
男の人、だった。


断ってください』


晴海のセリフを思い出す。
晴海に言われたから、はい分かりましたと断るつもりは無いが
どうしてもひっかかってしまう

確かに、告白されて舞い上がっている部分はあるかもしれない。

京極先生は素敵だが、自分は京極先生の仕事をしている姿しか知らず、プライベートは何一つ知らないのだ。





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