泡沫の心緒
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莉穂は温かい家族を知らない。
環が少しでも莉穂に温かい家族を教えてあげられてたらいいなって思う。
「パパ!!
何日も帰ってこないから寂しかった!」
「ごめんな。
今からパパは大事な話をします」
年1程度とはいえ環と莉穂に会っていた娘。
遊んでもらってて、可愛がってもらってて2人にも懐いていたからこそ伝える必要がある。
「なにー?」
「環兄ちゃんと莉穂姉ちゃんは今日お空に行きました。
死んじゃったって言っても分からないと思うけど、じぃじとばぁばとパパの前からバイバイしてもう会えなくなりました」
「どうゆうこと?
また今度遊べるでしょ?」
「もう、環兄ちゃんと莉穂姉ちゃんはいないんだ。
もう会えないんだ。
もう写真でしか見れないんだ。
理解するのは難しいと思うけど、もう2人に会えない」
「あみちゃんみたいに遠くへ引っ越したの?」
保育園のクラスメイトだった子か…
でもその子はまた会える。
6歳の子供に死を理解してもらうのは難しい。
「あみちゃんよりももっと遠くに行ってもうずっと会えない。
それでも、忘れずに覚えていて貰えたらパパは嬉しいかな」
「うん!忘れないよ!!
環兄ちゃんも莉穂姉ちゃんのことも大好きだもん!!」
「ありがとう」
環と莉穂のことが大好きな人ここにもいたんだよ。
莉穂を苦しめる人だけじゃなかったんだよ。
なんて思っても伝わらないと思うけど。
これからはゆっくり2人でいて。
2人は絶対天国に行けるから。
地獄になんて行く悪いことしてないから。
ピーマン食べれなくたって地獄には行かないよ莉穂。
莉穂を殺したって地獄には行かないよ環。
2人は絶対天国に行ける。
そう信じてる。
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