そこにかかっていた橋
次に見かけた時には
すでに壊されていた
とうとうその日が来たんだ
いつかは壊される橋
橋がなくても
船でも飛行機でも
向こう岸に渡ることができる
そう必要のない橋だったんだ
誰から見てもわかりきったことだったけど
僕には必要な橋だった
いや必要というよりも
心の拠り所となっていただけだろう
僕にも必要ないことはわかっていた
橋を渡ることはない
けれども橋の存在だけで
保険をかけていた気になっていたんだ
僕と君とをつなぐ橋
かかった時にはとても嬉しかった
それが君とをつなぐ一つの手段だった
でもなくなっても何も変わらない
本当に大切なことはそこにはない
僕が君に会いに行くことがあるならば
一つの橋なんていらない
飛んでいくよ
そして心に橋をかけるよ