もういいよ
もう水なんかいらないよ
もう水をもらっても
もとの花には戻れないよ

もう欲さないよ
もう太陽の光を欲さないよ
もう日陰で暮らしてるよ
もちろんこんなに枯れた花として

めぐみを与えてくれる
めずらしい誰かがいたとしても
めにもとめずに黙っているよ
めいっぱい涙を浮かべながら

むりに振り向かせることがどうとか
むだなもたれ合いがどうとか
むいみな思考から僕は放たれ
むげんに続く何かをみつめていくよ

みりょくいっぱいの君だけを
みつめ続けていくことは簡単だけど
みじゅくすぎる僕はいつも何ももっていないんだ
みちたりない花はそうして枯れてしまった

まいにち希望や情熱をもって
まいしんしていく誰もかれもが
またたく間に僕の奥底を通り過ぎていく
まどの外の景色のように

まだ僕は何一つ持っていない
みどりの中でただ一つ
むかんしんを装いつつも
めいきゅう入りした難題を抱えながら
もう一度みどりに戻れるその日まで…

まだいいよ
まだ水なんかいらないよ
まだ水をもらっても
まっとうな花には戻れないよ

まだ欲さないよ
まだ太陽の光を欲さないよ
まだ日陰で暮らしてるよ
まちがいなく僕は枯れてしまっているのだから