玉菅玲人ポエム集
[下水道](1/1)

汚れた水が流れてきた
綺麗にしなければならない
私はそこに大量の純水を注いだ
どうにか海に流せるまでに至ったが
そこにあるべき姿はなかった

人々が欲望のままに生きたその跡が
見えない地下で流れているが
皆知っていて知らないふり
暗い場所で繰り広げられる痴態は
私を怒りへと導いた

生物が人へ進化した時
欲望と理性と快楽が与えられた
それらが三位一体となり築いてきたものは
今は崩れ汚れた部分ばかりさらけだして
純水とはほど遠い

私は痴態を監視する関門なのだ
下水の存在意義がなくなれば
それはまた同時に上水の存在意義もなくなり
純水すなわち三位一体の純粋さを取り戻す

誰しもが自己への汚れ意識は低い
私も現代人であって汚れていた
下水道と化して気付いた

私がノイローゼとなる前に気付いてくれ…



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