骨を噛む
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コーヒーの入ったマグを
テーブルの上に置いたまま
あたたかい部屋でブランケットに包まって
もぞもぞとしている間にまた
眠りに落ちてしまっていたらしい、

再び目が覚めた頃にはもう
コーヒーはすっかり冷めてしまっていた。





冷めきったコーヒーを口にしながら
通知音につられて 携帯を開く。



: 昨日はごめん!

: 気付いたら寝落ちてた。

: あと、昨日あの後マイク壊れたみたいで
電話できなくなってしまった




立て続けに鳴った通知音は3件とも
樹からのものだった。

もう、と言いつつも自分の口角が
上向きに三日月を描いているのがわかる。



予想はしっかりと当たっていたのだ、
忙しさに追われて仕事を片付けて
ふらふらと帰宅したのだろう。



お疲れさま


大変だったね


マイク、まじか〜残念。修理できそう?





同じようにポツポツと 3件続けて送信。

すぐに返したつもりだったが
昨日のようにすぐ既読はつかず、画面上で
私が送信した行き場をなくしたメッセージが
ぷかぷかと浮遊しているようだった。




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⇒しおり挿入


⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ookト

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