恋を教えて。2
[天まで届け](1/8)


「あけましておめでとう!」

「おめでとー、今年もよろしく!」

初詣でたっちゃんと一緒に向かい、着いた時には田中と伊織がいた。
着いた早々田中に抱きつかれてしまう。

「寒いねー」

「ねー。
それより、クリスマスどうだった?
チョコ食べたー?」

クリスマスの時のことを聞かれ、僕の顔は赤く染まってしまった。
チョコってあの媚薬とかいうものが入ってたものだよね。

「あれ効果すごいでしょ」

「あ、えっと…」

「おい要いじめんな」

田中の頭に強く手が置かれる。
見上げるとたっちゃんがいた。

「いったい!ばか!
この獣!」

思ったより痛かったみたいで、田中はたっちゃんに抗議してる。
その言葉を聞いたたっちゃんは田中の頭を更に強く押していたけど。

「誰が獣だ、誰が」

「うわぁぁ、ごめんなさいごめんなさい!」

「もうあんなもの要に渡すなよ」

「…あ、やっぱりすごかった?」

田中の言葉にたっちゃんは少し顔を赤くし、田中から離れていく。
媚薬なんてなんで持ってるのか、という疑問より、あれの効果を知ってるってことは使ったのかということが気になって
仕方がない。

「た、田中は使ったことあるの…?」

「ん、んー、まぁ…ね。
また付き合ってからは一度もしてないから結構前だけど」

照れくさそうに笑いながら質問に答えてくれた。
それよりあの伊織がもう一度付き合ってから一回もしてないなんて。







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