恋を教えて。2
[形成逆転](1/5)

『あのたっちゃん?』

『ん?』

『えとね
た、たまには僕が攻めてみてもいい、ですか

は?』





事の起こりは40分前。
たっちゃんの部屋にいてそういう雰囲気になったとき。

要先輩もたまには攻めてみたいとか思わないんですか?』

『要先輩も男なんだから押し倒されるんじゃなくて押し倒せば、池上先輩も許してくれますよ』

奏太の、この言葉が頭に引っかかった。
そりゃ僕だって男。
僕だってしてみたい。

そして、口に出してみた。
たっちゃんの反応は薄かったけれど。
だけど顔を少し赤くしながら頷いてくれたときは可愛いと感じた。

緊張するなぁ

僕は先にシャワーを借りて部屋にココと一緒にいる。
ココを抱きしめていると部屋の扉があいた。

「あ、ココ

「ココあぶねぇぞ」

たっちゃんに飛び付いたココを抱きながら僕の隣に腰掛ける。
髪はまだ濡れていて、艶やかだった。

ね、ほんとにいいの?」

「したいって言ったのはお前だろ?
俺は別にいいよ。
相手が要だったらなんでも」

僕はたっちゃんの髪をゆっくり撫でて唇を合わせた。
キスはたっちゃんがうまいから僕はされるがままだったけれど、たっちゃんの肌に手を滑らせるとびくっと震えた。






- 116 -

前n[*][#]次n
/415 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]