パラドール
[日常を描いた1日](1/7)
今日は突然だがお休みだ。僕は朝の6時に目覚まし無しで目が覚めたのは久しぶりだった。彼女が来てから僕自身も 規則正しい生活スタイルを築いてしまったんじゃないだろうか。

彼女が部屋に入ってきていつも通り畳んだ衣類を箪笥に戻していく。そしてタオルと下着の個数を箪笥に登録すると箪笥は自動で閉まった。 外見は昔と変わらないがちょっとしたところが未来的なのだ。

今日は素晴らしいほどの快晴だ。微睡から起きて頬をたたくと彼女が朝ごはんを用意してくれていた。

「今日は朝から夜の2時まで快晴。天気は19と少し肌寒いかもしれません。」

ごはんを食べる前に彼女のいつも通りの報告を聞いて食事に入る。

徐にテレビをつけてみる、するとニュースでパラドールについての事をやっていた。一世代のパラドールのモデルチェンジをお勧めする内容だった。

いわゆる旧型パラドールの意識を新型パラドールの体に転送するという事だ。これは元請けのパラスドールコーポレーションからも聞いていた話だった。
だがいくら旧型でも愛着があってなかなかモデルチェンジできない人も多いみたいだ。

「私もその時期が来たらお願いいたしますね」

「その頃には僕もヨボヨボのおじいちゃんだよ、もしかしたら墓場にいるかもなぁ」

そうなったらメイリー1人を残していくのはかわいそうだな。だからある事を考えた。

「僕にそっくりの人工知能を作ればいいんだ。これで良くないかな?」

「それじゃあ清道様は事実上は生きてても、清道様自信死んでいる事になりますわ?」

そうだけど、まぁそんな先の未来を考えてもしょうがない。まずは目の前にある朝ごはんを食べる事から始めたいんだ


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