漆奏
[情報爆闘](1/14)
「そー言えば、栞の能力って何?」
コンビニで、夜ご飯を買って、公園で食べていた時爽太が栞に聞いた。
「えーっと…わかんない。」
苦笑いで答えた私の表情を見るなり、爽太は笑う。
「分からないままで、俺と闘ったの?」
「そんなに笑う事ないじゃない!私だって必死だったんだから!」
「ごめん、ごめん、いやー余りにも無謀過ぎて、つい…」
相変わらずニヤニヤしながら爽太が言う。
「でも、きっと栞のは、馬鹿力じゃ無いかなー?」
「馬鹿力って!でも、何と無く闘ってる時、踏み込みが強く感じたり、爽太の攻撃が見えたり、聴こえたりはしてた…気がするかな?」
さっきはそれどころでは無かったから、考えもしなかった。
けれど、今更ながら正直気になる。
「あっ。」
爽太は何かに気がついた様に、栞の右手をとった。
「どうしたの?」
突然手を握られ、一瞬驚きながら爽太に言った。
若干照れる。
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