義理ギリウーマン
[ハッピーエンドギリ義理ウーマン!](1/1)

時は過ぎ一年後。


仕事は波に乗り社長がいた頃より会社の売り上げはのびて大忙しになっていた。

クタクタになっていつも家に帰る。


「今日もよく頑張ったあああああ!!」

伸びをして家の玄関のドアを開けると、破裂音と共にカラーテープが私の目の前で弾けた。


驚く私の目の前には笑顔でクラッカーを持つ店長とりっくんとこうちゃんとたっくー。


「なん、、どうしたの皆、、」

驚きすぎてうまく喋れない。



「やっぱり覚えてないじゃん。」

たっくーが盛大にため息をつく。


「お前がここへきて今日は丁度一年なんだよ。」

こうちゃんがそう言いながら私の頭を小突いた。


「そんな、、覚えててくれたの、、?」

そういえばそう言われるとこれぐらいの時期だったかもだけど、、。



「うちへきてくれてありがとうみゆ。」
りっくんがそう言って私の手を握る。


「「「「おかえりみゆ」」」」

4人がいつもの暖かいおかえりを私にくれる。


1年色々な事があって変わった事もたくさんあるけれど皆の暖かさは変わらない。


現に私は変わっていないけれど、最初は大嫌いだったこの場所が今は大好きでかけがえのないものになった。

どれだけ仕事で疲れていてもここに帰ってくればまた明日頑張れる。


「ありがとうただいま。」


一年前のギリギリで苦しくて必死だったあの時の私に自信を持って言ってあげたい。


大丈夫だよ。

苦しくて大丈夫。

悲しくて大丈夫だよ。


こんなにステキな居場所が、ステキな仲間ができるから。


大丈夫。

安心して未来に向かって歩いてきて。


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