義理ギリウーマン
[揺れる店長](1/21)
一週間ちょっと経って、ようやく仕事が落ち着いて、少しずつお客さんが戻ってきた。
今日は夜間作業もないし仕事も早く終わったから、久しぶりに手の込んだご馳走作っちゃお!
月曜から出張行ってた店長もちょうど帰ってくるみたいだし!
るんるんで家に帰って晩御飯の支度をしていると、玄関のインターホンが鳴った。
「誰だろ。
宅配かな?」
手をふいて急いで玄関に向かう。
ドアを開けると、綺麗な女性が立っていた。
宅配かもしれないしこの人が誰なのか全く分からないけど、何故だか変な胸騒ぎがした。
「こんばんは。
突然すみません。」
綺麗なお辞儀につい見惚れる。
「いえいえこんばんは!
えっと、、あの、、どちら様で、、」
恐る恐る聞いてみる。
「私、中本ちかと申します。
この家で前まで働いていました。」
女性が申し訳なさそうに微笑んだ。
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