義理ギリウーマン
[ちょっぴりモヤモヤエブリデイ](1/21)
「「「「おかえり」」」」
ルンルンで家に帰ると、4人がもうすでに晩御飯を作って待ってくれていた。
「ただいま、、
って、なんでまたこんなご馳走!!
こないだも作ってもらったばかりなのに、ありがとうございます、、。」
頭を下げると皆口々にお疲れ様と言ってくれる。
それがなんだかくすぐったい。
「最後の仕事だったんだろ。
またきっと仕事来るから安心してしばらくはうちでゆっくりするといい。」
店長が優しく食卓の席へと誘導してくれる。
「あの、その事で皆さんに報告が、、。」
食卓に笑顔で座ると皆が不思議そうにこちらに注目する。
「実は、色々あって、明日から仕事はないけどまた皆で働ける事になったんです。」
驚いている皆に、空き巣が入った事、社長の手紙から最後のミーティングまで 全て説明した。
「本当にありがとうございました。
正直、1人だったらきっと心折れてました。
今日も本当は仕事なんかできる状況じゃなくて、ずっと不安だったんですけど、現場で皆さんが待っててくれて、、
凄い心強かったんです。
帰ってこれる場所があったから、
皆がいたから、
ここまできっと頑張ってこれました。
本当に、
ありがとうございます。」
ゆっくり深く頭をぺこりと下げる。
顔をあげると皆、嬉しそうに笑ってくれていた。
「じゃあ今日は皆で飲むか!」
店長のその一言で皆で乾杯をした。
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