ミルクをのみながら
[ももとあめちゃん](1/1)
あるところに
もも

いうおんなのこが
住んでいました
ももには
2歳上の
お兄ちゃんがいます
ある日
ももは
お兄ちゃんのそばに
飛んでいる
『もの』

みつけました
蝶?小鳥?
ボヤッとした光に
包まれているそれは
ハッキリ見ることができません
羽は
あるみたいなのですが
あまりに動きが
早すぎてわからないのです
その後も
何度かみかけましたが
お兄ちゃんのそばに
ずっといるわけでは
なさそうです
お兄ちゃんに
聞いてみると
???
なんのことか
わからなさそうです
そんなある日
その『もの』と
目があったのか
ももの方に近付いてきました
声のようなものが
頭に響いてきました
どうやら
名前は『あめちゃん』

いうらしいのです
外国にいくと
『キャンディ』

名前が変わるらしいです
話によると
あめちゃんは
妖精
らしいのです
お年寄りのなかには
守護神守護霊
って
言う人もいるみたいです
あめちゃんは
お兄ちゃんに付いている
妖精みたいだから
わたしにもいるのかなって
聞いてみました
あめちゃんは首を横にふりました
どうやらいないようです
ほとんどの人には
ついているらしいのですが
人のいやがることをしたり
嘘ばかりついたりしていると
良い妖精のかわりに
悪い悪霊がついてしまうそうです
ももは
私は悪い子なのかしら?

不安に思ってしまいました
それは違うよ!
ハッキリあめちゃんの
思いが伝わってきました
実は昔もも自身が
妖精だったのです

人に恋をしてしまったももは
罰として
人に生まれ変わったのです
しかし
それは神様と天使の
粋な?はからいでした
妖精と人とでは
愛し合うことは許されません
でも
人と人だったら
何の問題もないわけです
同じ時期にふたりが
出逢いやすいように
生まれさせたのです
大親友だった
あめちゃんは
ももが心配で
お兄ちゃん付きの
妖精にしてもらったのです
あめちゃんは
お兄ちゃんとともに
もものことも
見守ってくれていたのです
ももの恋した人は
もう出逢っているかもしれないし
まだ
出逢っていないかもしれません

いつか必ず
ふたりは出逢い
愛しあうことができるでしょう
・・・でも
それはまだ先のお話
今話したことは
忘れてもらうことにしましょう

いつか どこかで


あめちゃんは
姿を隠すことにしました

いつもそばにいるからね



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