やがて骨まで透明に
[額に付けられた猛毒](1/10)
「喉乾いたね。ちょっと買ってくるけど、
何がいい?」
「あ、じゃあオレンジジュースで。」
「ふふ、わかった。オレンジね。」
そう言って私を隅のベンチに座らせて
スグそこの売店にむかった。
売店へ向かう後ろ姿を見つめている時だった。
「花恵?」
私が一番聞いたことがある男の人の声。
「
…
。ふゆきくん。」
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