[「オブラート」](1/5)
苦い粉薬を飲みやすくするために、寒天とデンプンから作られているオブラート。
最近はゼリー状やペースト状の薬用オブラートが開発されて、昔ながらのオブラートは見かけなくなっている。

ここは御部博士の研究室。
「やったぞ。ついに完成だ」
博士は財を投げ打って、自らの研究に没頭していた。そしてついに完成させたのだった。
「これこそ、念願の…究極の人工膜だ」
博士が完成させたものは、脳を保護する硬膜、くも膜を人工的に作るカプセルだった。



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