*[タコ焼きパーティーと隠し部屋の君。](1/12)
マサキ「・・・・じゃあ、また夜に」
彼女「うん。私の友達、紹介するから」
マサキ君は笑顔で頷くと小さく手を振った。
彼女「タコ焼きパーティー・・・・か」
友1と友2に連絡しないと!
ジョージさんも来るかな...出所したって言ってたから。
あと、ユウ君も....
彼女「・・・・っ」
ユウ君は...どうせ電話繋がらないし。
ーーー押入れ内。
俺(・・・・なぁ、由美子さん)
由美子(なぁに?)
由美子さんは、あれからずっとパソコンをいじっている。
俺(いや...その。いくら調べても原因なんて載ってないですよ)
由美子(だからそれを私達で考えるんじゃない。今、一歩手前まで来てるのよ?ここで諦めたら終わり。私、諦める男って嫌いよ)
俺(・・・・)
はぁぁ。もう...何でこんなことに。
帰りてぇぇぇぇ。
俺は押入れの隅に体を寄せ、しゃがみ込んだ。
俺(・・・・ん?)
何だこれ。
押入れの隅に、何やら赤いボタンのようなモノが付いていた。
俺(・・・・何だよこれ)
暗がりの中、よく目を凝らすと何か書いてあった。
【押すな】
俺(・・・・押すな?)
ボタンには、そう書いてあった。
ーーー現在、9時10分。
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