一人ぼっちの君へ
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君のいるこの世界は



一人ぼっちで生きるには



広すぎる……




でも



君は



ここまで



生きてきた。



生きてきたんだ。





……ありがとう。



本当にありがとう。



生まれてきてくれて。





ここまで色んな事があったよね。



不条理な現実に心が壊れそうになっても



傷付いて見えない血を流しても



必死に生きる意味を探して



今日まで君が生きてきた事。



それは


美しく


儚い


君の歩み。






きっと



その歩みの中で



人を憎んだり



人を僻んだり



人を蔑んだり



したくなくても



したかもしれない……






……





わかってるよ。


それは本来あるべき君の姿じゃない事も。



人だから


きっと人だから


誰でもあること。



川の流れに身を任せれば楽だから


それでも


君は


自分を信じてる。



だから


川の流れとは逆に


辛い道を


選んでいるんだよね?






でも



でもね。



いつか



いつか



一人で頑張る君が



その背負い過ぎた世界に



押し潰されそうで



心配なんだ。






だから



だからさ。



綺麗事じゃなく



ただ純粋に



その背負った世界を



どうか



分けてほしい。





その涙を



その辛さや悲しみを



分けてほしい。





君らしさを消してしまう



その大きな大きな荷物を



分けてほしい。




一人で



一人ぼっちで



抱え込まないで。




君が君じゃ無くなる事ほど



悲しいことはない。






その君の優しさ


君の純粋さ


君の綺麗な心


君のモノの見方も感じ方も


それは全て尊いもので


忘れてはいけない大切なもの。




でも


もしかしたら


明日も


明後日も


必ず訪れる毎日に


今の君は


頑張れないかもしれない。


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