一人ぼっちの君へ
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疲れるよ。


疲れるよね……




消えないトラウマも


消えない傷も


消えない人の視線も


消えない自分の幼い夢も


消えない暗闇も


君をまた一人へと導いてしまうから


だから


そんな世界で必死に生きる君は


本当だったら


称賛されるべきなんだ。



でも


その頑張る光は


とても小さな明かりで


誰も見つけてはくれない。


それは当たり前だと


甘い考えの残酷な世界だと知る。





「ど……どうして……」





わかってくれない世界。


認めてくれない世界。


自分という存在。



瞳に映る世界が


皆とは違い過ぎて


だから


『同じ』にする為に


魔法の偽りレンズで調整する。



それが


生きる辛さを助長してるとも知らずに。











ほら



その汚れた両手を



見せて……










この正しさを貫いた両手。


氷の様に冷たいけど


どこか優しい温もりを感じるよ。



何度


何度となく


辛い選択をし


自分を守るために頑張ったのか


この傷ついた手のひらを見たらわかる。



たくさんの


たくさんの辛い世界を


背負い過ぎた君は





前に進む事すら出来ず


悲しみの眠りについている途中。









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