おだんご禁止令!
9*公認 (1/22)
新年、あけましておめでとうございます。
1月5日の七瀬よもぎです。
「よもぎー?
お菓子忘れないようにねー?」
「分かってる!」
お母さんの声にリビングへ降り、冷やしてあったシュークリームを受け取る。
「お家デートかあ〜。」
いつの間に降りて来ていたのか、ニヤニヤとした笑みを浮かべたさくらが隣にいた。
「ほんと、付き合ってからめちゃくちゃラブラブだね。」
「そ、かな?」
「うん。
あの優哉に彼女ができて、それがよもぎとか今だにびっくりだけど。」
「西織って、中学の頃、彼女いたよね?」
「んー…まあ、いたね。」
「…だから慣れてるのかなあ…。」
「慣れっ…!?
よもぎ、何されたの!?」
いきなり大きな声を出したさくらを軽く睨む。
「さくら、うるさいよ。」
「なに、よもぎ、優哉とどこまでいったの!?」
さくらの言葉に、クリスマスのことが脳裏に浮かんだ。
「…い、言わないっ!」
「ちょ、よもぎ!」
自分の部屋に向かって逃げ出した私を追いかけるさくら。
『2人とも、朝からバタバタしないの!』
そんなお母さんの言葉になんて、聞く耳すら持たずに。
230
←back|next→
…bookmark
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
←…