おだんご禁止令!
 8*聖夜 (1/24)





身を切るような寒さが強くなり、気づいたら12月。


年内の定期試験を全て終えると、残るはクリスマスと年末。



クラスも部活もどこもかしこも、クリスマスパーティーや忘年会、年越しの話題でもちきりだった。




「で、どう思う?」


私の前でうーんと首を捻っているのは、仁くんと片桐くん。



西織にあげるプレゼントが決まらなくて、『相談がある』と部活前に2人を呼び出した。



「ナナちんが優哉にあげたいものあげるのが1番だと思うけどね。」


「西織が何欲しいのか分からない…。」




人気のない裏庭で、男子2人女子1人で話している様子は異様だろう。


でも、クリスマスが約2週間後に迫っている今、早くプレゼントを決めたい。



「俺、優哉が欲しいもの分かるよ。」


「えっ!?本当!?」


仁くんの言葉に身を乗り出す。



「ナナちゃん。」


「…え?」


「優哉が1番欲しいもの、ナナちゃん。」



ポカンと仁くんを見つめると、片桐くんが盛大に吹き出した。



「ナナちん、顔!」



そうとうひどい顔をしていたらしい。


パックリと開いていた口を慌てて閉じ、気を取り直して2人を見る。




※mina様、(´・ω・`)きゅん//様、
レビューありがとうございます!


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