親指姫
[旅立](1/1)


親指姫が花から生まれて3年が過ぎたある日の夜、親指姫が眠った後


「あの子、全然大きくならないみたいだけど、これからも、ずーっとあのままかしら」


お母さんが心配して訊いた


「そうだな、俺達が元気なうちはいいが、あのままじゃお嫁にも行けないし、一人じゃ生きていけないだろう」


「子供は…子供なんだけど…」


「魔法使いに相談してみるか」


お父さんが言った


「そうね」


お母さんもうなずいた



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