あたしの好きな人は…

球技大会は砂の味(1/32)





『…止まらなくなるだろ…』

敦郎先輩は言った通り、
本当に止まらなくて…

額、頬にキスを落としていき

唇に触れる寸前で止まった…

「…やっぱりやめよう」

あたしは目を瞑ってるしか出来なかったけど、今の言葉でハッと目を開けた

「敦郎先輩…」

「…んな顔するなよ。
続きはまた今度な」

そう言って笑った顔はいつもと
同じ優しい笑顔だった…

そして…

「…前は何かあれば連絡して
おいでって言ったけど、要のこと
だから用がなきゃ連絡しちゃいけないって思ってるだろ。
…用がなくても連絡していいからな」

あたしの頭を撫でながら
そう言う先輩





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