次の日には熱が下がっていた斎を連れて道場に行くことにした。
道場は男だらけだから汗の臭いが……うん、くせぇ。
今日は8番隊の練習らしく隊長の平助がいる。
きちんと閉まっていない扉の隙間から平助の後ろ姿を見つけた斎は俺の腕の中で大人しくしていたのにモゾモゾと動き出した。
俺は斎を道場の入る手前で下ろす。
少し重い扉を開けると斎が鞠のように速く道場に入っていく。
土「あ!おい、斎!待てよッ!」
藤「あれ?土方さん、いっっっっっっっっっッ?!」
斎『あは?(´∇`)』
俺の声で振り返った平助は足元にいた斎に突進された。
それも大の男でもやられれば泣いてしまうという弁慶の泣き所という過酷な場所に…………。