鈴の鳴る方へ
[疾風の剣士 木島 美咲](1/5)
「ここがお前の部屋だ異端生徒、俺らは別に構わないがあんな啖呵きったんだ。無事に学園生活送れるとは思わない方がいい。これは先輩としてのアドバイスだ」
「そんなことは分かっててやってるんすよ先輩…」
何も言わずにそいつらは帰っていく
改めて5階建ての寮の3階 301号室を眺める
人数が少ない為一人一部屋となっている
人一人が住むには適度な広さであり風呂がないだけで素晴らしいものとなっている
「つっかれたな…今日は…」
荷物を降ろし
ふかふかのベッドに飛び込み上を見る
「悪いな…」
誰に向けてかそう呟くとゆっくりと瞼を閉じていく
ーーー次の日
AM6:00
コンコン
ドアを叩く音 ここは3階のエレベーターのすぐ横
どこか他の部屋の音だろうと目を閉じたまま
また眠りにつこうと…
コンコンコンコン
「ん?」
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン
「なんだ?」
靴下を履いて音を立てないようにドアに近づきゆっくりと覗き外を見る
「ん?…」
それを確認しドアを開ける
「おはよう明智君…さて朝早くすまないが制服を着て外にきたまえ」
そこにいたのは同年代か…いや分からないが女の子
だ
「…えーまだ速いなぁ…ここの授業10時からだし…」
「はっ!先輩の頼みを断るものじゃないぞ後輩」
「上下関係の有無はよく理解してますよ…うん…
でも眠いんですって」
「そうかそうか私が七星剣士の一人であると言っても寝てるか?」
「…お前が?」
にやりと笑う女の子
腰には木刀が帯刀してあるのを見る
「へぇ…んーとやっぱりこの学園刃物は禁止なのか?」
「禁止ではないが殺生したらもう2度とこの学園にはいられなくなり、入ることも不可能になる」
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