マンガ好き女子の恋物語
クラスマッチと告白(1/11)
2年になって1ヶ月弱
私たちの学校は、ゴールデンウィーク突入前日に、他クラス及び他学年との親睦を深めるため、クラスマッチが行われる。
競技は女子がバレーとバスケ、男子が野球とサッカー。
もちろん運動音痴の私も強制参加。足を引っ張ることが目に見えている。
私はバレーに参加予定で、チームメイトには優実と香澄もいる。
「…私、しれっとコートの外出て、傍観してちゃダメかな。」
「何言ってんの!皆でやるから楽しいんでしょ。遊びの一環なんだし、一緒に頑張ろうよ。」
私が弱気な発言をすると、香澄が私の背中をポンッと叩きながら、鼓舞してくれる。
「志織、あんた一緒にレシーブ練習したでしょ。ちょっと上手くなったんだし、自信持ちな。」
優実も私の肩に手を置き、励ましてくれる。
運動音痴が露呈して以来、運動という運動を避けてきた私だが、今回は何とか足を引っ張らないようにしたかったため、優実とレシーブ練習を行ったのだ。
試合開始の笛が鳴り、私たち2年1組は3年4組の先輩チームに戦いを挑む。
トーナメント制なので、負けたらそこで出番はおしまい。
公式試合と比べると、緩い戦いではあるけど、飛んでくるボールはそれなりのスピードで、私には取れそうにない。
まだ私のところには飛んできてないけど…。
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