地獄にいるきみへ
[阿鼻](1/9)


阿鼻 side A



「我慢させちゃってたね、本当にごめんなさい。」


「わたしはずっとこのときを待ってた」


「これなら誰にも責任はない、わたしにもきみにも。やっと、」


「やっとセックスできるよ。」



にんまりと、本当に、心の底から嬉しそうに


俺の両親に妊娠を告げたのと同じ様な顔で


そう言い放つナツさんを、心の底からおぞましいと思った。





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