不器用恋愛
[EPISODE 3](2/13)



「ゆう、えんち?」


着いた先は、神社の横にある小さな遊園地。
基本子供向けなんだけど。



「意外と楽しいよ、ここ」



車から降りた間村龍が私の隣に来てそう言う。



なんか、意外。

普通に大人っぽいから。
オシャレなカフェとか、ショッピングモールとか、アウトレット系とかに連れていかれるのかと思ってた。



「よく来るんですか?」


ちょっと疑問。
一人で来てたらさすがに笑う。



「違ぇよ、凌平に年の離れた弟居るからよく連れて行ってたんだよ」



なんだ、1人じゃないのか。
てかまず、凌平って誰。なんか聞いたことはあるけど。



誰」


「ああ、そういえば凌平が名乗った時テーブル居たの凛ちゃんだったな」





「凌平は今日俺と一緒に真由ちゃんのバイト先に来たやつのことだよ」



ああ、思い出した。

どっかで聞いたことあると思ったら、会計の時に1回その人の名前を呼んだからか。


どうも人の名前はすぐに忘れてしまう。


「ほら、行くよ」


そう言ってスタスタ歩き出す間村龍。


「え、ちょっ!」


ここで1人になるのはゴメンだから。
急いで間村龍の後を追う私。


追いついて横に並ぶと、少し頬を緩ませる間村龍。


だからなんでこの人は、
こんな嬉しそうにするんだよって。


てか普通に、


「今4時過ぎですけど、子供向けならすぐ閉まるんじゃないですか」


時間が心配です。



「ああ、大丈夫。乗り物は6時までとか制限あるけど観覧車とかは夜まで普通に乗れる。」


よく知っていることで。


まあ、なんやかんや、
子供向けでも遊園地は何年ぶりって思うぐらい久し振りだから。

少し楽しみなんだけどね。





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