プラシーボ
[奮励努力](1/81)
春樹が目を覚ますと白い天井が目の前に広がっていた


……なんだこれ


まったくつまらない


余計な感傷は抱くもんじゃない


記憶を失ったわけではない


覚えている


負けたのだ、影浦に


それも意識を飛ばされるほど確実に


「起きたか」


真横からそんな声


「神さん」


「よく寝てたな……冗談だ、気絶と睡眠は似て非なるもんだからな」


気絶……


「まあこの際だ、もうしばらく寝とけ。どうせもう訓練には参加できん」


そう言いながら神は立ち上がる


それを追いかけるように春樹も立ち上がった


「寝とけ……と、いったはずだが?」


「大丈夫です、参加できます。太陽の感じからして30分ってところでしょう?今からでもまた参加します」


「時間感覚はあってるな……だがダメだ、そんな状況のお前を参加させるわけにはいかん」


「どうしてですか?俺は……


「自分の今の状況も正確に把握できん奴を訓練に参加させるわけないだろ」


今の状況?


確かに気絶していた


しかしもう意識もしっかりしている


目立った外傷もない


問題はないはずだ


少なくとも、春樹はそう思っている


- 1198 -

前n[*][#]次n
/1294 n

⇒しおり挿入


⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ookト

[編集]

[←戻る]