プラシーボ
[青天白日](1/59)
周りからの視線


今まで通りだ、気にすることはない


……とは流石に言えなくなってきた


隣を歩く者たちのせいで


春樹の隣


黄金色に輝く長く綺麗な髪


透き通るような蒼い瞳


作りものめいた繊細で整った顔立ち


ルミナスシア=イトウ=グローリー


通称ルミナスだ


そしてもう一人


短い黒髪に少し焼けた肌


凛々しい顔立ちはボーイッシュな感じをさらに引き立てる


ルミナスの護衛であるラフィネだ


春樹と共にいる秋人や舞夏、冬美、そして源季


このグループにこの二人は当然のように入っていた


それは別に構わない


ルミナスとは知り合いだ、それもなかなかインパクトのある出会い方をした


相手はれっきとした姫様だが気にしないでくれと言われたから対等に接している


それもいい


しかし……


「あのなルミナス、皆が見ている。そしてお前の護衛が俺を睨み殺さんがごとく見ている。だからその腕をはなしてくれ」


「いいではないですか。私はしっかりと気持ちを伝えましたよ」


こういう注目のされ方はしたくなかった


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